子供の上唇が突然腫れているのを見ると、親としてはとても心配になりますよね。「何か悪いものでも食べたのかな?」「どこかでぶつけたのかな?」と、様々な原因が頭をよぎるかもしれません。子供の上唇の腫れは、大人と同様に様々な原因で起こり得ますが、子供特有の状況や、親として注意すべきポイントがあります。まず、子供の上唇の腫れでよく見られる原因の一つは、「アレルギー反応」です。特定の食べ物(卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツ、果物など)に対するアレルギーは、子供に多く見られます。初めて食べる食材で症状が出ることもありますし、以前は大丈夫だったものでも体調によって反応が出ることもあります。また、よだれや食べこぼしで口の周りがかぶれやすいため、そこに化粧品成分の入った保湿剤などを塗って反応が出ることもあります。虫刺され(蚊、ブヨ、ハチなど)によるアレルギー性の腫れも、子供は大人より強く出ることがあります。次に、「外傷や物理的な刺激」も頻繁に起こります。子供は活発に動き回るため、転んで顔をぶつけたり、おもちゃで唇を傷つけたりすることがよくあります。また、熱い食べ物や飲み物をうっかり口にして火傷をすることもあります。指しゃぶりや唇を舐める癖がある子供は、その刺激で唇が荒れ、腫れにつながることもあります。感染症も原因となります。「口唇ヘルペス」は、単純ヘルペスウイルスによって起こり、大人と同様に小さな水ぶくれと腫れが見られます。また、「手足口病」や「ヘルパンギーナ」といった夏場に流行しやすいウイルス感染症では、口の中や唇に発疹や水疱ができ、それに伴って唇が腫れることがあります。これらの感染症は、発熱や喉の痛みを伴うことも多いです。では、子供の上唇が腫れてしまった場合、親としてどのように対応すれば良いのでしょうか。
子供の上唇の腫れ、親はどう対応すべき?原因とケア