唇が乾燥してくると、無意識のうちにペロッと舐めて潤そうとしてしまう…そんな癖はありませんか。一見、唾液で唇が潤ったように感じますが、実はこの「唇を舐める癖」こそが、唇のカサカサをさらに悪化させてしまう代表的なNG行動なのです。なぜ唇を舐めると乾燥が進んでしまうのでしょうか。そして、他にも唇の乾燥を招くNG行動にはどのようなものがあるのでしょうか。唇を舐めると、一時的に唾液の水分で唇が湿ります。しかし、その水分が蒸発する際に、元々唇が持っていた水分までも一緒に奪い去ってしまうのです。これを「過乾燥」と呼びます。その結果、舐める前よりもさらに唇が乾燥してしまうという悪循環に陥ります。また、唾液にはアミラーゼなどの消化酵素が含まれています。これらの消化酵素は、食べ物を分解するためのものですが、デリケートな唇の粘膜にとっては刺激となり、炎症やかぶれ(接触性皮膚炎)を引き起こす原因にもなります。炎症が起きると、唇のバリア機能はさらに低下し、乾燥しやすくなります。次に、「唇の皮をむく癖」も絶対に避けたいNG行動です。カサカサになった唇の皮は気になりやすく、つい指で剥きたくなってしまうかもしれませんが、これは非常に危険です。無理に皮をむくと、まだ未熟な角質層まで剥がしてしまい、唇のバリア機能を著しく低下させます。その結果、外部からの刺激を受けやすくなり、乾燥や炎症が悪化するだけでなく、出血したり、細菌感染を起こしたりするリスクも高まります。また、「合わないリップクリームや口紅を使い続ける」ことも、唇の乾燥を招く原因となります。特定の成分(香料、着色料、保存料、メントールなど)が刺激になったり、アレルギー反応を引き起こしたりして、唇が荒れてしまうことがあります。新しい製品を使い始めてから唇の調子が悪くなった場合は、一度使用を中止してみましょう。「歯磨き粉が唇に残ったままにする」のもNGです。歯磨き粉に含まれる発泡剤や香料などが、唇に刺激を与えることがあります。歯磨きの後は、口の周りをしっかりとすすぎ、歯磨き粉が残らないように注意しましょう。「熱すぎる飲み物や食べ物を頻繁に摂る」ことも、唇に負担をかけ、乾燥や荒れの原因となることがあります。
唇を舐める癖がカサカサの原因に!悪化させるNG行動とは