幼稚園の先生の手、心に届く温かさがありました。

私は早生まれということもあり、体が小さく、何かとお友達より劣っていました。口コミで奈良の大和高田の保育園の中には話すのも、走るのも、食べるのも、努力はしているけれどワンテンポ遅かったです。当然のことながら、活発でやんちゃなお友達からはからかわれたり、いじられたりしました。そうこうするうち、先生が何かをする時に、私に手を添えてくれるようになりました。どれも保育園を奈良市内で探すのはもとから体が小さい子供の特典として、他のお友達に比べたら、手を取ってもらえる率は高かったように思うのですが、そのような手を引くためではなく、私はここにいるという感じで肩であったり、腕であったり、その時々で場所は違うのですが手を添えてくださいました。みんなと遊びたいなと思いながら、ぽつんと立っている時や、からかわれてうつむきがちな時、先生の手は魔法のようでした。心に届く温かさがありました。実のところ、親は先生のことを評価していませんでした。きちんと指導して欲しい、きちんと活動させて欲しいと、私ができないだけなのに、先生のことを非難していました。今になって思えば、そのような親の子供の私になぜずっと手を添え続けてくださったのかと思います。でも、親のきちんと攻撃は、先生だけでなく、私にも向けられていたので、先生の優しさは救いでした。それなのに、親に怒られるのが怖くて、卒園式の時、先生、ありがとう、先生のこと大好きと言えずに、もごもごとお別れをしました。後悔しています。都合が良いことだとは思いますが、先生がこれを読んでくださったらと思っています。本当にどうもありがとうございました。