した唇の内側に口内炎ができたとき、具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。一口に口内炎と言っても、原因や種類によって症状は異なりますが、した唇の内側によくできる「アフタ性口内炎」や、物理的な刺激による「カタル性口内炎」の主な症状を知っておくと、自分の口内炎の状態を把握するのに役立ちます。アフタ性口内炎の場合、最も特徴的なのは「白い潰瘍」です。直径数ミリメートル程度の円形または楕円形で、表面が白っぽい偽膜で覆われ、その周りが赤く縁取られているのが典型的です。触れると非常に「強い痛み」を伴います。特に食事中や話す際に、食べ物や舌が触れると激しい痛みが走ります。一つの場所に一つだけできることもあれば、複数同時にできることもあります。痛みは通常、できてから数日がピークで、その後徐々に和らぎ、1~2週間で自然に治癒します。一方、物理的な刺激などが原因で起こりやすいカタル性口内炎は、アフタ性のように明確な潰瘍ができるのではなく、粘膜全体が「赤く腫れたり、ただれたり」するのが特徴です。ヒリヒリ、ピリピリとした「不快感や軽い痛み」を伴うことが多いですが、アフタ性ほどの激痛ではないことが多いです。熱いものや辛いものが触れるとしみたり、痛みが強くなったりします。ひどくなると、粘膜の表面が剥がれたり、出血しやすくなったりすることもあります。また、口の中がネバネバする、口臭が気になる、味が分かりにくいといった症状を伴うこともあります。これらの症状は、口内炎の種類や進行度によって異なります。もし症状が重い場合や、痛みが日常生活に支障をきたすほど強い場合、あるいは症状が長引く場合は、自己判断せずに医療機関を受診して、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。