舌のピリピリ感や赤い斑点は、時に見過ごしてはいけない重要なサインであることがあります。多くの場合は良性の症状であるものの、中には重篤な病気の初期症状として現れることもあるため、注意が必要です。特に、症状が数週間以上続く、痛みが徐々に増している、斑点の大きさや形が変化する、出血がある、しこりが触れるといった場合は、速やかに医療機関を受診すべきです。口腔癌の初期症状として、舌の表面に赤い斑点や白斑、びらん(ただれ)、潰瘍などが現れることがあります。これらは痛みがないことも多く、そのため発見が遅れるケースも少なくありません。特に、喫煙や飲酒の習慣がある方、あるいは家族に口腔癌の既往がある方は、より一層注意が必要です。早期発見、早期治療が口腔癌の予後を大きく左右するため、少しでも気になる症状があれば、ためらわずに専門医の診察を受けることが重要です。また、全身の病気が舌の症状として現れることもあります。例えば、自己免疫疾患の一部が口腔粘膜に影響を与え、慢性的な炎症や潰瘍を引き起こすことがあります。特定のウイルス感染症も舌の異常を引き起こす可能性があります。さらに、特定の薬剤の副作用として舌の症状が現れることもあります。現在服用している薬がある場合は、医師や薬剤師に相談することも大切です。舌は健康のバロメーターとも言われます。普段から自分の舌の状態をチェックする習慣をつけ、色や形、表面の状態、痛みや違和感の有無などを意識することが、早期発見に繋がります。些細な変化であっても、「おかしいな」と感じたら、必ず専門医に相談し、正確な診断を受けるようにしましょう。