知られざる歯科医院の真実

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  • 最強の口臭対策は「夜」にあり!寝る前のゴールデンタイムケア

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    口臭対策において、一日の中で、最も重要で、最も効果を発揮する「ゴールデンタイム」が存在します。それは、いつだと思いますか?朝の出勤前でも、昼食後でもありません。答えは、「就寝前」です。夜寝る前のオーラルケアを、いかに完璧に行うか。それが、翌朝の息の爽やかさ、そして、日中の口臭の強さを決定づける、最強の対策となるのです。なぜ、夜のケアがそれほどまでに重要なのでしょうか。その理由は、睡眠中の口内環境の劣悪さにあります。私たちが眠っている間、唾液の分泌量は、日中と比べて、劇的に減少します。唾液には、口の中の細菌を洗い流す「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」がありますが、睡眠中は、この重要な働きが、ほぼストップしてしまうのです。もし、夜の歯磨きが不十分で、口の中に食べかすや歯垢が残ったまま眠ってしまうと、どうなるでしょうか。口の中は、潤いがなく、細菌のエサが豊富で、温度も一定に保たれるという、細菌にとっては、まさに「天国」のような環境となります。この中で、口臭の原因菌は、一晩かけて爆発的に増殖し、強烈な口臭ガス(揮発性硫黄化合物)を産生し続けます。朝起きた時の、あの不快な口のネバつきや、特有の強い口臭は、こうして作り出されるのです。この、夜間の「細菌のパーティー」を防ぐための、最強の対策が、寝る前の徹底的な口腔清掃です。まずは、歯ブラシで、一本一本の歯を、丁寧に、時間をかけて磨き上げます。そして、必ず「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を使い、歯と歯の間の歯垢を、完璧に除去します。さらに、舌ブラシで「舌苔」を取り除けば、細菌のエサとなるタンパク質汚れを、ほぼゼロに近づけることができます。仕上げに、殺菌成分の入った洗口液を使えば、より万全です。就寝前に、口の中を、細菌が繁殖しようにも、エサがない「焦土作戦」のような状態にしておくこと。これが、睡眠中という、最も無防備な時間帯を、逆に、口内環境をリセットするための、絶好の機会に変える秘訣です。夜のオーラルケアに、あと5分だけ、時間を投資してみてください。翌朝、あなたの息は、これまでとは全く違う、驚くほどクリーンな状態になっているはずです。